流動点降下剤

流動点には油の粘土自体が高くなって流動しなくなるViscosity Pour Pointとワックスが低温で析出し流動しなくなるWax Pour Pointの二つがある。

前者は一般にナフテン系の油に、後者はパラフィン系の油に多く、流動点降下剤が効くのは後者のWax Pour Pointに限られる。

流動点降下剤は潤滑油より析出してくるワックスの量を少なくするのではなく、ワックスに吸着または共結晶してワックスが網目状の構造に生成し、ゲル化するのを防ぐことにより潤滑油の流動点を下げる。

フェノールやナフタレン縮合物は流動点降下能だけしか持たないが、ポリメタクリレートは流動降下能と共に粘土指数向上性も持つため、現在最も多く利用されている。

 ■ 流動点降下剤の種類

  ● 塩化パラフィンとナフタレンの縮合物

  ● 塩化パラフィンとフェノールの縮合物

  ● アルキルフェノールとフタル酸のエステル

  ● ポリアルキルメタクリレート(分子量<100,000)

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