潤滑油の劣化と劣化判定試験

原油の種類、精製法、添加物の有無などによって程度は異なるが、一般に潤滑油を長期間、空気中に放置したり、過酷な条件下で使用していると劣化現象が起こりスラッジが生じたり、粘度、色、酸価などに変化が見られ、はなはだしい場合には機械のトラブル原因にもなる。

潤滑油の劣化は酸化重合、熱分解など複雑な反応によって起こり、金属や使用温度によっても影響をうける。

これ以外に外部からのゴミ、水分、金属の摩耗粉の混入も腐食、摩耗の増加、油孔の閉塞を起こし劣化を促進させる。

このような潤滑油の劣化によるトラブルを防止するためには、日常の保守管理とともに、定期的な管理試験を行う必要がある。

潤滑油の劣化判定に当たっては実験室的な分析試験によりその使用油の劣化状況、油交換の時期をチェックする。

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