動粘度

潤滑油で最も重要な特性の一つで、適油選定では潤滑油の油膜厚さが適正に保持できるか否かを判断する重要な項目である。

内燃機関潤滑油では、いわゆる吹抜け防止(密封効果)のために高温における粘度が重要な要素となる一方、寒冷時における始動性の良、不良にも粘度が関与する。

このような場合には温度の変化による粘度変化の少ない(粘度指数の高い)油が望まれる。

発生熱の放散、冷却作用、低温流動性を良くするため、低粘度油が要求されることもある。

測定方法は一定容量の液体が厳密に管理された温度条件下で粘度計(例:キャノンーフェンスケ型粘度計)の毛細管を自然流下するに要した時間(秒:絶対粘度)を測定する。

絶対粘度を試料密度で割った値が動粘度で、一般に測定流出時間(秒)と粘度計の構成係数の積算で算出する。

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