自動車用安全硝子

自動車用安全ガラスには

合わせガラス、強化ガラス,部分強化ガラス,有機ガラス及びガラス−プラスチック

がある。

 ■ 合わせガラス

  2枚以上の板ガラスをプラスチックを中間膜として接着し、外力の作用によって破損しても中間膜によって破片の大部分が飛び散らないようにしたもの。

  中間膜とは,板ガラスと板ガラス又はプラスチック(板状又はフィルム状のもの)を接着する材料でPVB(ポリビニルブチラール)樹脂が用いられる。

  PVB樹脂は、ポリビニルアルコールとブチルアルデヒドを酸性条件化で反応させ、生産される。

  PVB樹脂は熱可塑性樹脂であり、ガラス、金属、セラミクス等の多くの基材に対し、優れた接着性をもっており、また、多くの有機溶剤への溶解性や他樹脂との相溶性にも優れ、極めて秀でた透明性を有する。

  尚,合わせガラスのうち,中間膜の耐貫通性能を重視したものを合わせガラス A と呼び,また,中間膜の接着性能を重視したものを合わせガラス B と呼んで区別する。

 ■ 強化ガラス

  板ガラスを熱処理して,ガラス表面に強い圧縮応力層をつくり,外力の作用及び温度変化に対する強さを増加させ,かつ,破損したときに細片になるようにしたもの。

 ■ 部分強化ガラス

  破損したときに運転視野を確保するために破片の一部がやや粗片になるようにした強化ガラス。

 ■ 有機ガラス

  ポリカーボネート(炭酸エステル結合を主鎖にもつ重合体をいう。)材又はメタクリル樹脂(メタクリル酸メチルを主成分とする共重合体をいう。)材などの硬質合成樹脂材。

 ■ ガラス−プラスチック

  車外側を板ガラス,合わせガラス又は強化ガラスとし,車内側にプラスチックを直接接着したもの又は中間膜によって接着したもの。

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