石油系潤滑油

石油系潤滑油は低粘土のスピンドル油から高粘度のシリンダー油まで各種様々のものがあり、その製造方法は原油の種類及び製品に要求される性状、性能によって異なる。

一般的に原油の常圧蒸留残油を原料とし、減圧蒸留装置で処理し潤滑油留分を採取する。

潤滑油留分は粘度により、軽質潤滑油留分、中質潤滑油留分、重質潤滑油留分に区分され、ブライトストックなどの高粘度の潤滑油留分は減圧蒸留の残油から製造される。

蒸留によって得られた各種潤滑油留分には、硫黄・窒素・酸素化合物・多環芳香族・樹脂分・アスファルト質・ろう分が含まれる。

これら潤滑油として好ましくない各成分を除去する為、各種の精製装置で処理を行い潤滑油基油(ベースオイル)を製造する。

製造された各粘度の潤滑油基池は目的とする製品規格に応じ2、3種類の基油を混合し粘度調整を行う。

高級潤滑油は、この基油に必要に応じ数種類の添加物を加え製造する。

製品の性能は基油の精製度、性状、添加物により大きく左右される為、基油及び添加物の選択は極めて重要である。

Link List