オクタン価

オクタン価は自動車ガソリンのアンチノック性を示す尺度で、エンジンの圧縮比が高いほど高オクタン価のガソリンが要求される。

n-パラフィンあるいはナフテン系炭化水素よりイソパラフィン、芳香族、オレフィン系炭化水素の方がオクタン価が高い。

オクタン価の測定は圧縮比を変えることのできる単筒のCRFエンジンを用い、燃焼室内の圧力をピックアップから取り出してノックメーターに表示し、ノック強度をノックメーター示度によって表す。

試料のノック強度を二つの標準燃料のそれではさむようにし、内そうによってオクタン価を求める。

エンジンの運転条件により、リサーチ法とモーター法があり前者はエンジン回転数として600rpm、後者は900rpmで行う。

JIS K 2202 自動車ガソリンのオクタン価はリサーチ法できていされている。

以上のほかに実際の車で走行し測定するロードオクタン価がある。

現在、自動車ガソリンに適用されているオクタン価測定法には前記のようにリサーチ法とモーター法があり、前者はエンジン速度が低速あるいは中速時の運転状態におけるガソリンのノック性、また後者は高速で車を追抜く場合や、登坂時のように、スッロットル開度が大で高速で出力加速を行う運転状態におけるノック性と関連がある。

リサーチ法とモーター法では同一ガソリンであってもその値は異なり、リサーチ法が高い値を示すので、オクタン価を示す時には必ず測定方法を付記しなければならない。

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