車輛専用エンジン油の劣化判定基準

項目ガソリンエンジン油 ディーゼルエンジン油
動粘度(40℃) ㎟/s±25%+30~-20%
残存塩基価(塩酸法) ㎎KOH/g0.5以下1.0以下
ペンタン不溶解分 %1.5以上1.5以上
凝集ペンタン不溶解分 %2.5以上3以上
水分(蒸留法) %0.2以上0.2以上
燃料希釈分 %5以上-

上記基準にかかわらずオイル交換はメーカーの指定(走行距離・時間)に従い実施する必要がある。

■ 動粘度

 劣化や汚れによって粘度が増加するが、粘度の増加は粘性抵抗の増大、冷却性能の不足などを招く。

■ 残存塩基価

 生成した酸化物質を中和する能力をみるものであるが、残存塩基価が低下すると酸による腐食や油の劣化が増大する。

■ ペンタン不溶解分、凝集ペンタン不溶解分

 スラッジやカーボン(媒)などの劣化生成物の発生量をみるもので、凝集剤入りペンタン不溶解分と、ペンタン不溶解分によって使用油がそなえている清浄分散性能を判断することができる。

■ 水分

 水分の混入は錆びの発生やスラッジの生成の原因となる。

■ 燃料希釈分

 ガソリンエンジンでは未燃焼の燃料がクランクケースに入り、エンジン油を希釈するため問題となる。

Link List